おひとりさまの『たからもの』

ひとりの時間を大事にしながら生きていきたいやくとが、日々の生活で出会ったお気に入りを気ままに書き連ねていきます。

おひとりさま、車を買う - 手探り販売店めぐり編 -

やくと、と申します。


いつの間にやら、長野県も夏真っ盛り。
最高気温36℃って…殺しにきている。


おひとりさま、自分の車を買います。
ということで、今回は『販売店めぐり編』と題して、車種の選定と営業マンに対する防衛戦の様子をつらつらと書いていきます。



まずは己を知るべし


公共交通機関が発達し随分と移動に要する労力が低減するとともに、エコロジーが随所で叫ばれるこのご時世にマイカー?
最近の若者は車持たない人もいるのに?


…そんな声も聞こえてきそうなもんですが、田舎は自動車ないとやっぱりダメなんですよ。
特に、やくとが住んでいる長野県は県土が広く、県内の移動だけでも電車では無理があります。


自分の運転技術は数直線上のマイナス部に位置していると自負しているのですが、少なくとも保持することで受ける恩恵と天秤にかければメリットが上回るのです。


というわけで、かっちょいいマイカー、買おうじゃないですか。




ここで、購入にあたって自分の置かれている状況を整理してみます。


年齢:20代
性別:女
在住地:寒冷地(降雪あり)
想定乗員:1~5人
想定運転距離:そんなに(月平均50kmとか)


現時点で確定している外せないクルマの条件は4WDということのみ。
これまでの運転経験から考えて、冬期間の降雪を考えると4WDは絶対必要です。
相対的に燃費は悪くなりますが、運転に自信がないなら無理はしないに越したことはないですよ。


逆に言えば、それ以外は縛りなし。
少ーしずつ考えていきましょうか。



軽自動車

なんとなーく「女性 車 おすすめ」でググると、人気は軽自動車の様子。
やくとが候補に含めた軽自動車を少しだけ紹介してみましょう。


ラパン/スズキ


www.suzuki.co.jp


大学生の頃から、女性に人気の軽自動車と言えばこの車種のイメージ。
現在もその地位は揺るがないようです。


丸みのあるボックス型で、やわらかい色調のエクステリア・インテリアが女性らしい雰囲気を漂わせます。
ラパンの語源はフランス語でウサギを意味する「Lapin」、インパネやロゴにはウサギモチーフが随所にちりばめられています。


一方で機能面にも妥協はしておらず、2WD CTV車の燃費は35.6km/ℓと高水準。
CVTは変速機構の一種で、無段変速機を指します。(cf. AT、MT)
 ラパンの場合、最も安価なグレードである「ラパンG」以外すべてCVTを採用しています。


ここまでバランスが取れている上に、上位グレードでも車両本体価格1,600,000円程度と値段も良心的。
記述していて心底隙のないクルマだと感じます。納得の人気。



キャンバス/ダイハツ


dport.daihatsu.co.jp


トールワゴンタイプの軽自動車として安定した人気を集めるムーヴの派生車種であるこのクルマ。
かくっとしたミニバンの四角いフォルムは、ひと昔前に人気を博したワーゲンバスを思わせるレトロな外観。


コンパクトなサイズ感にも関わらず、両側スライドドアだったりするんですよね。
ターゲット層は未婚の女性若しくはその親世代ということで、ひとりで使うときに「これがあると便利」を叶えるクルマになっている印象です。


最上位グレードで1,650,000円程度とこちらも手の出しやすい価格設定です。


キャスト/ダイハツ


www.daihatsu.co.jp


後ろ姿がおしゃれで、あの車種何かなーと見に行くと大体コレ。
テールランプが個人的にヒットなんです。
内装もシンプルで、軽自動車独特のチープな感じがないです。


機能面で強く感じる魅力点はないですが、逆に何か足りないものがあるわけでもないです。


金額はキャンバスと同じくらいですかね。
やっぱりその辺は相互に調整はかっているんでしょうか。


もし、実家で保有するクルマとのダブりを気にしない性分だったならば、N-ONE/ホンダも選考対象となっていたでしょうね。
まぁその辺りはすぱっと切り替えましょう。




普通自動車

デミオ/マツダ


www.mazda.co.jp


有力候補その1。
クルマ買うならコレ、と思っていた3種のうちのひとつ。


単純にカッコいい。
余分なものはない、けれどこだわりは詰まっている、という男のロマン溢れるクルマですよね。
エクステリアもさることながら、インテリアの洗練度合が他と段違いです。


収納への配意は最小限である一方、運転に係るサポート機能の充実は最早コンパクトカーレベルではありません。
車を「乗せるもの」ではなく「操るもの」と考えていることが伝わってきます。
学生時代に乗った先輩の車の印象から、後部座席が窮屈だったような気がします。


ただし、お値段も他車種とワンランク違います。
安価グレードでも車両本体価格1,600,000円程度、諸々こだわりだすと2,000,000円を軽くオーバー。
値段を譲歩しない代わりに品質で勝負している、といった感じでしょうか。



ヴィッツ/トヨタ


toyota.jp


有力候補その2。
心境的にはデミオと競っています。


以前のヴィッツはでっぷりした重たい印象だったのですが、いつのまにかスタイリッシュな姿になってました。
アクアの下半分に安定感を持たせた感じ?とでも言えば伝わりますかね。


さすがハイブリッド発祥のトヨタ車といった感じで、燃費は34.4km/ℓと非常に優秀。
この度ヴィッツにもハイブリッドシステムが搭載されて、一層魅力が高まったのではないでしょうか。


ガソリン最上位モデルで1,900,000円弱と金額を抑えてきているのはさすがトヨタといったところ。
標準グレードまで落とすと1,600,000円程度。うん、普通車でこの価格設定は良心的。




実は、個人的な有力候補その3かつ個人的No.1だったFit/ホンダを実家で購入してしまったため、こちらは自動的に候補からはずすことになりました。


まぁ親子ですからね、デザインの好みも似てたってことです。



さぁ販売店に行こう

あらかた候補を決めたところで、やくとの作戦は至って単純です。


ひとまず該当車種を取り扱っているディーラーの店をひととおり回り、話を聞く、というもの。


さて、回ってみた結果は以下のとおり。


ダイハツ:超絶ドライ、声すらかけられない
◇スズキ:店の来客用駐車場から店内まで営業の人が同伴でコミュ症にはきつかったけど、対応は丁寧
マツダ:営業トークで粘りに粘られ、試乗もしなかったのに5時間引き留められた
トヨタ:適度な距離感とPRに、「そうそうイメージしてた営業はこんな感じだよ」と少し感動

感想としてはこんな感じですが、店に行って思ったのは、「ダイハツだけはやめとこ」でした。



自分、営業って苦手です。
アパレル店で声をかけてくる店員とか苦手な人です。

でも、こういう金額の大きな買い物のときに、店員側から客に説明しようとする気持ちが見えないと、なんとなく「相談しづらいな」と思ってしまいます。
だって、営業の人ってそれが仕事じゃないですか。

「一回相談して終わり」じゃないからこそ、何回も足を運びたくなる店の雰囲気は大事だと行ってみて思いました。

ちょうどいい距離感だと感じたのはトヨタ
スズキ・マツダは少し距離が近すぎてしどろもどろしましたが、家に帰って考え直してみると丁寧に越したことはないなと思いました。



また、営業の方に、「この車のおすすめポイントはどこですか?」と聞いてみるのは、車に対する熱の入れようが窺い知れていいかもしれません。

トヨタの営業の方に、「ヴィッツのおすすめポイントってなんですか?」と訊いたところ、
トヨタという会社の安心感」についてにこやかに説明されました。

え、それ、車のよさじゃないじゃん。

丁度ヴィッツってリニューアルされたところで、てっきりそういう「よりよくなったところ」についてお話してもらえると思っていたので、完全に肩透かし。
営業の方の応対が非常に好感触だっただけに、なんだか残念な気持ちになってしまいました。



ちなみに、マツダで5時間引き留められた理由はこの質問です。
デミオについて訊いたところ、ものすごく熱を持った口調であれもこれも説明してくれたわけです。
その日は少し疲れましたが、今思い返せば、車をものすごく大切に思っている人でないとあれだけのトークはできないでしょうね。



結果的にデミオヴィッツの2択に

車の好みに加え、ディーラーの雰囲気から、この時点でやくとの選択肢はデミオヴィッツに絞られました。
心境的には、デミオヴィッツという感じ。




スズキのラパンはとてもかわいらしいのですが、唯一インパネの見た目だけがネックで…。

http://sp-suzukicar.jp/car/lapin/interior/
 ↑
リンク先にインパネの写真が紹介されています。
メーター表示中央にあるディスプレイが、まるでゲーム&ウォッチの操作画面みたいなんです。
 ↓
ゲーム&ウオッチ - Wikipedia

個人的に、車のインパネは運転時常に目を向けるところなので、かっこよくあってほしい…。
というわけで、性能面はまったく問題ないんですが、却下となりました。





さて、デミオヴィッツとは言ったものの、悩んでいるということはデミオにもいいとこ・悪いとこがあるわけで。
この時点での悩みポイントは以下のとおり。



[プラスポイント①:内装]
最初にディーラーに行ったとき、マツダの営業の方に勧められたのは特別仕様車のスエード調シートでした。
www.mazda.co.jp


確かになかなかないおしゃれなインテリアだなーと思ったのですが、

エアコンルーバーとステッチのオレンジ色がどうしても許せない。

なぜオレンジ…と少し残念に思いつつ、もらったカタログを眺めていると、

www.mazda.co.jp
注目はL Packageの「ブラック」。

なにこれヤバい。
めちゃくそかっこいいですやん。


ひとめぼれです。
人工皮革がどうとかいろいろ素敵なことは書いてあるのですが、一番は助手席正面やシート側面のブロンズカラーのアクセントがたまらん。
ただ、世間的にはL Packageを選ぶ人はみんなもう一方のピュアホワイトを選ぶらしく、参考資料がものすごく限られてしまうことに。
(ピュアホワイトは確かに高級感はすごいんですが、白って汚れるし落ち着かないのでやくとはパスで)
ちゃんとサイトの紹介写真どおりにくれば最早言うことなし。



[プラスポイント②:走行性能]
乗ってみた感想として、デミオは運転者の負担がびっくりするくらいありません。

やくとは運転上手ではないです。
そのうまくいかないところを補ってくれているような感覚を覚えます。

例えば、カーブに差しかかるとき。
減速したつもりでも、思っていたより速度が出ていて、自分を含めた車内のモノが遠心力の餌食になることってありませんか。
やくとの場合、大抵は自分のカバンがフライアウェイすることになります。

それが、デミオだと軽減される(ような気がする)のです。
いつも乗っている実家の軽自動車並みの衝撃を想定して構えていると、「あれ?」と拍子抜けするくらいです。


また、アクセルとブレーキの馴染み具合がすごいです。
特にアクセルは、オルガン式のアクセルペダルが足裏にフィットするように感じます。
思ったとおりの加速・減速ができるのでものすごく快適。



[マイナスポイント①:価格]
これは内装との兼ね合いなのですが、L Packageを選択すると、4WDだと本体価格がベースで1,965,600円。
もろもろつけると200万円を余裕で超えてきます。


ストレートに、高い。




[マイナスポイント②:収納&後部座席居住性]
これは、デミオという車に絶対についてくる単語ですね。
営業の方も自認していました。

収納、全然ないです。
運転席周辺でさえ、USBメモリ差込口の手間にスマホ置けるかなーってくらいのスペースが少しと、ドリンクホルダーが2つ、厚みのないドアポケットが2つくらいしかないです。

助手席側には、正面に引き出し型のポケットがありますが、車検証とかここに入れる人多いでしょうし、それでほとんどスペース埋まります。

後部座席は最早ドアポケットしかない潔さ。


また、後部座席は高さがネックです。
背の高い男性は乗っているだけでストレスを感じるかもしれませんね。



さてさてどうしたものか。

と、結論を先延ばしにして、今回はここまで。


人生で間違いなく最高額の買い物。

後悔しないよう、じっくり時間をかけて吟味するつもりです。


ではではー。